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65番 パトリック・ガロワ(Patrick Gallois) シンフォニア・フィンランディア 

2018年6月30日 パトリック・ガロワ(Patrick Gallois)指揮のシンフォニア・フィンランディア 65番を聴取。もともと最初の頃は自分なりにランクを低くしていた曲。ファイの第2楽章で、繰り返しの後半の装飾など、小味が効いたような特徴があり、ランクをもう少し上げても良いと思うようになった。Vn.が対向配置でない場合、2つのvn.パートの違いが分かり難い。ファイ盤などは、分かれているので、この点は有利。
 一方、ガロワ盤でも分かれているが、ファイ盤以上に弦5部の分離感が優れていて、パート間での分離とTuittiの差が興味深い。ハイドンも多くは2つのvn.パートが同じ音程で引く箇所が多い。しかしこの曲に限っては、オクターブでない音程で、第2vn.が音域は低くても対等で掛け合っているのが印象深い。たとえば、T37からの第2主題の提示部分、ここでも2つのvn.パートが対等に聴こえる。低弦は、8分音符で常に同じ音程で支えているので、第2主題でありながらも、冒頭からの刻む様な印象が根底にある雰囲気。展開部と再現部の繰り返しの後半では、vn. Soloによる即興の箇所もある。
 第2楽章は、井上著では「さして特徴はない」と記載されている。しかし冒頭に少し記載したように、緩叙楽章でありながらも、短い複数の動機から様々に展開されていく醍醐味がある。
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 第3楽章も井上著では「月並み」と記載されている。確かにリズムの点で、少し面白みがあるが。Menuetの主部で、最初は3拍子の通常通りになっても、アクセントに位置が変わって4拍子の様に聴こえる箇所がある。ガロワの演奏は、テンポがかなりゆっくり。出だしからしてノリントンとは少し違うが、ノンレガートの扱いが、やはり独特。(T1の4分音符)
NO65T3T1.jpg
 Finaleは今まで余り活躍しなかったhr.が登場。狩を思わせる旋律で、No.75のFinaleにも主題が似ている。また展開部の中ほどで、短い動機がT50から第1vn.で提示していく部分。この動機は既に提示部でも登場はしているが、No.75のFinale展開部でも盛り上がりを想像させている雰囲気。第1楽章にも記載したが、2つのvn.パートはTuittiのユニゾンで同じ音程もあるが、変えている箇所も多い。この違いがいたる所で堪能できる。
この楽章は、様々な主題が、強弱や調を変えながら登場する。演奏自体は、繰り返しを全て採用してもガロワ盤で5:06しかない。しかし井上著にも「この曲で一番面白いのはFinale」と記載されて記述には納得する。他の曲と比較をしても、じっくりと効かないとこの曲の面白みは判らない。モーツァルトの様に、平均的なオケでも引けている曲とは大きく異なる。なぜ、ハイドンは演奏家によって、聞きどころが違うのか? モーツァルトは違う魅力を改めて認識することをこのガロワ盤を通じて思った。
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