ハイドン探求 三次科学技術教育協会
クラシック古典派作曲家 ハイドンの交響曲の視聴記録。広島県三次市のNPO法人「三次科学技術教育協会」。科学をキーワードに、楽しさと普及を目的。天体観望、望遠鏡などの実験。硬式テニス。
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94番 カザルス
概してテンポは中庸。有名な第2楽章は、管楽器などの奥行き感は乏しいが、低弦をがっちり聞かせている。得てして第1vn.の主旋律の動機がどうしても、目だってしまうが、低弦を含めた各パートをエネルギッシュに聞かせる。ライブならではの臨場感がある。3曲を通して聴いてみるに、No.94は、低弦を中心としたエネルギッシュな雰囲気が、大きな特徴だと思った。最後の拍手が直ぐに終わってしまうのが残念。
45番 カザルス
2018年2月26日 (Pablo Casals)指揮のマールボロ音楽祭管弦楽団、プエルト・リコ・カザルス音楽祭管弦楽団のNo.45を聴取。以下の2つのブログにも、このCDのレビューがある。パブロ・カザルス。このCDは他にもNo.94、95が入っているが、例によって作曲順番の若いNo.45から聴取する。録音が1959年と、かなり前のライブ。
http://blog.livedoor.jp/raimund/archives/8566572.html
http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-343.html
さすがに、この時代の録音のためかダイナミックレンジが狭く、音の定位感や分離感が不足。テンポは中庸だが、所によっては、ゆったりと落とす箇所がある。各パートの旋律は、それほど明確ではない。冒頭の第2vn.のシンコペーションの旋律などは私としては、もっと切れのいい臨場感が欲しいが、カザルスの演奏では、むしろレガート風にシンコペーションを強調せず。この旋律は第1楽章で随所に登場するが、同じように柔らかい。
再現部に入る直前は、第1vn.がfで、回帰をしてくる。ここでは、一瞬テンポを落とし,soloで引いているようだ。
第4楽章の後半のAdagioではさらにテンポを落としていく。ライブ録音のためか、それまでの楽章でも時折、会場の音が少し入っていたが、Adagioに入って演奏者が少しずつ退席していく音が、かなり明白に聴き取れる。ここまでは会場の音がそれほど、意識をしていなかった。しかし退席していく部分になると、この臨場感がすばらしい。楽器自体の音の定位感は、それまでは余りはっきりと分からなかったが、退席する音は、左右の奥行き感が明白に聴こえてくる。人間の聴覚とは意外なもので、カクテルパーティ効果の様に、この楽章は不思議なものだとあらためて認識した。
003番 ガロワ
2018年2月26日 パトリック・ガロワ(Patrick Gallois)指揮のシンフォニア・フィンランディア No.3を聴取。井上著「ハイドン106の交響曲を聴く」の中で、この第1楽章の展開部の充実について記載がしてあった。短いながらも、提示部で調性やニュアンスの異なる動機が様々に提示され、展開部でもこれが活用されている。冒頭のガロワの第1主題は、第1,2vn.の旋律をあくまでレガート風に引いている。その後、この動機が、T10では、歯切れの良いリズムに受け継がれて行くのと対照的。その後、各動機や主題が登場するが、2つのvn.パートを中心に、展開されていく。T2では低弦が対旋律の4分音符で連続し引いている。一方T11からは低弦は、4分休符を挟むので、弦のパートで切れるようなリズム感が増しているのが良く分かる。
このFinaleはフーガ形式で繰り返しがない。冒頭の第1主題の動機は第2vn.の対旋律を伴う。少し詳しく見てみると、第1楽章の冒頭主題と、第4楽章のFinaleの主題が似通っているようだ。Finaleは僅か132小節で繰り返しはない。ガロワのテンポは中庸で演奏時間は1:57.直ぐに終わってしまうが、弦を中心とした各パートは、明瞭に聴き取れる。
ガロワのこの4曲を聴きとおしてみて、レガートがキーワードになる。レガートでも曲によっては、微妙にことなるようだ。編成はモダンだが、奏者もかなり少ない。小編成ではなく、適度な距離感がある。Tuittiでは、管楽器は、やや音が少なめな分、右側の第2vn.のパートがわかれていて、弦の各パートが素直に聴こえているのがありがたい。特に第5番 第1楽章のhr を低くしている解釈は独特で、初期の交響曲意外にも、聞いてみたいと思った。
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