104番 ノリントン

2015年11月13日  ノリントン ロンドンセット ライブ盤 No.103を視聴。序奏はゆったり目のテンポで、最初からtrp.が活躍。fとpの微妙なニュアンスを重視するノリントン。T83で、今まで聴いてきた演奏は、大半はfを通すが、この箇所では、僅かに音量を落とし、T86のffと対比。主部の冒頭のT21-22の動機は、この楽章であたかも骨格をなすように、散らばりながら展開する。テヌート、スタッカート、何も付かない通常の3通りのパターンがある。ノリントンのノンレガートは、この3つの対比が丁寧に区別がされて演奏されている。展開部で、ノンレガートの箇所はあるものの(T159-162)、他の楽器に埋もれてしまうのか、それほど目立たない。しかし、最後のT228では、低弦を除くTuttiで、ノンレガートで登場。(ここでは、低弦とfg.は、スタッカートが8分音符の対旋律のに注意)T232のスタッカートと対比されて効果的。
 第2楽章は、パリセットを含む過去ので聴いてきた緩除楽章に共通する様な、速いテンポ。しかし終わりになるに従って、消えるようにテンポを落とすのが効果的。Finaleの長いcodaで、T293までは、スラーを含むノンレガートがない。しかしT294からTuttiでノンレガートの音色の対比がすばらしい。
12曲を通してみてノンレガートの真髄であるピュアトーン。この解釈には、個人差があるかもしれないが。私には、ハイドン自身が、自筆楽譜で、細かい音符まで、指定をしていたと思う。これに呼応する。ノンレガートの解釈で細かい対比をつけながら表現をしているノリントンの演奏にはぴったりだ。
楽器の配置について。2つのvn.パートが左右に分かれているのは、好みにあう。しかし、管楽器が周囲に固まり過ぎて、細かい楽器のパートが聴きにくい。ノリントンは、初演当時の人数と配置を際限したライナーノートに書いてある。ロンドンハノーバースクエアーでの広さなどを考えると、合点はいく。(ライブ録音の会場も背後まで聴衆がいる。)Menet のtrio後半が弦楽器はsoloで演奏するなど、ライブならでは、繰り返して聴いても飽きさせない点も見逃せない。初演あるいは、再演後も、録音機材のない当時の聴衆にとって、一生にせいぜい、数回しか、演奏会には、聴く機会がないであろう。そのい中で、短い大切な時間で聴いてもらう解釈をノリントンは思ったのではないか。それだからこそ、ライブならでは醍醐味に通じると思う。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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