聴き手のナビゲーションの例え 2015年6月27日 追記

聴き手のナビゲーションの例え 2015年6月24日 追記
(その2) 引き続き那須田 務氏の「交響曲作品 期は熟した 104曲を味わいつくそう」の中から。ここでは交響曲の3つの特徴に言及。多様性、意外性、旋律や響きの個性。多様性は、エステルハージ侯爵とその周辺の宮廷に集う聴衆を満足させることの最優先として作曲されたこと。自ら楽器を奢しみ、音楽理論を学び、音楽を聴いて和声や形式が分かる人たち。
 エステルハージ時代のハイドンの聴衆の全てが、そうだとはいわないが、少なくとも仕事上の立場に影響を与える一握りの人たちはそうだっただろう。彼らは日常生活において凡庸さや退屈を嫌うと同じように、音楽においても彼らの趣味に適う洗練と品の良さを同時に、個性を満足させる変化をもとめて、そしてときには、音楽を通じて、侯爵に何らかのメッセージを伝えることもあった。ハイドンは、こうした様々な状況において作曲に取り組み、水準の高い成果を出していった。
 また、旋律や響きの個性の例として、筆者は、旋律や響きは作曲者の指紋のようなものだ。ハイドンの旋律や響きは、他の時代よりもモーツァルトやヴァンハル、サリエリ等と同時代の作曲家に比べると、一層際立つ。旋律でいえば、ハイドンには幼少の頃から生まれて育ち、生活してきた周辺環境が大きいといえるが、この様なハイドン独自の個性は18世紀後半の演奏習慣(最近ではピリオド奏法のほうが通りやすいかもしれない)に準拠した演奏によって初めて、明らかになったと筆者は考える。→当時の演奏習慣も合わせて考えること。指紋に類似した考えは、ハイドン音楽史にも、このコーナーで触れている。 

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : レコード芸術

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