92番 ファイ

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2017年3月27日T.ファイ No.92を聴取。ハイドン音盤倉庫(下記のアドレス)に評価が+5と高く評価されている曲。
http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-770.html
即興を含めたtimp.の効果については一つ前のno.90でも記載をした。この曲でも同様。この曲については、これ以外について記載をしたい。それはリズム感を生かした構築とTuittiの一体感。第1楽章では、得てして主部の第1主題の主旋律(ハイドンにしては珍しく長い小節な点にも注意)が、提示部、展開部、再現部に何度も登場する。様々な調、テンポで変わっていくのに、ついつい耳に入ってしまう。それ以外にも8分音符を中心としたリズム基調の旋律も大切。演奏家によっては、主旋律を重視してこのリズム基調の伴奏的旋律をあまり強調しない。しかしファイの場合は、この旋律も対等的に重視をしている。この解釈は、No.90の特に第1.4楽章でも同様。このリズム感が即興的に近いtinp.の音色とも絡んでNo.90はすばらしい演奏になっている。
リズム感と共に、各パートの分離とTuittiでの一体感について。音の分離と一体感は、文字では表現がしにくい面が多い。得てして分離感を表に出そうとすると、Tuittiでの盛り上がりが大きすぎて全体の表現が旨くできない点も考えられる。
しかしファイの演奏は奏者が多いながらも録音が鮮明で、音の分離感とTuittiのバランスが理想的。Finaleの冒頭から、vc.のオブリガートのsoloがあたかも主役の様に聞こえる。第1楽章の序奏T2から、vc.のsoloがそれまでなかった。(特に、ファイの演奏は、この第1楽章のvc.のsoloをとても引き立てている)ソナタ形式のFinaleで、vc.のオブリガートに代表さるように8分音符の刻むリズムが支配。T79からの第2主題も、主旋律は8分音符の旋律で伴奏する旋律も同様。このため、ついつい8分音符のリズム感の旋律を中心に聞き入ってしまう。
しかし、スラーを含む、長い持続音の個所も時折ある。作曲者はこの旋律をtenutoの表示をしていないようが、この持続音があるからこそ、他のパートを盛り上げていく。再現部のこの持続音の個所は下記の様に続いていく。
T252:trp.
T253:va. 
T255:hr. 
T257:bass 
T267:第2vn.

T257のhr.は特に音量を上げて力強さと盛り上がりへ貢献。Finaleのテンポが今まで聴いた中では、一番の速いテンポ。オケがこのテンポについていけるかどうか心配するが、熱演もあって問題なし。他の楽章も勿論、ファイのらしいよさはあるが、No.92の中では一番の曲のあげたい。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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90番 ファイ

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2017年3月26日T.ファイ No.90を聴取。ファイ盤の手元には、パリセットのみしか現在入手していない。また最近、初期から中期当たりの曲を聴いてきたこともあり、一気に後期の交響曲に飛ぶ。Micha クラシックとリュートの楽しみ(以下のアドレス)に、詳細はレビューがあるが、こちらは後になるので追体験。

http://micha072.blog.fc2.com/blog-entry-1435.html

レビューには主に第1楽章のことを中心に書いてあるが、このCDでポイントを上げて行きたい場合、私も同様に第1楽章を取り上げたい。一番のインパクトは第2主題のT51-65の比較的ゆったりしたテンポから、T66以降に提示部以上に加速させて半終始をする部分。(第1主題の部分よりもテンポをさらに速めているのが特徴)このテンポの差がとても印象的。中期までの曲を最近聴いてきたこともあり、提示部の拡大された第2主題の存在が多くなかったので対照的。奏者の数も初期から中期と比較してかなり多いようだ。曲のスタイルからして奏者が多いことは好ましい。T76あたりから、弦の全てのパートがユニゾンで引く個所などは、スケールが大きいこともあり迫力ある。
さらに加えて、timp.の即興が効果的。特に第1楽章の最後の部分。繰り返しの前はスコアどおり通常の演奏で。一方繰り返しの部分は、timp.が先行してT225当たり。この部分は、本来timpは記載されていない。しかし、クレッシェンドをかけながら、この楽章を締めくくるのにとても効果を上げている。
なお、timpが即興?の解釈で演奏する部分は他の楽章にもいたるところにある。特に第3楽章 Trioの最後の1小節もbassのみの旋律にtimpが加わる。Menuetが回帰してくる部分の予兆の雰囲気。元々、このMenuetとTrioは、共通する旋律があり違和感がない。
ハイドンの交響曲ある程度、聴き込んでいる聴取者にとっては他の交響曲との比較もあり、Finaleの終わりそうで終わらない仕掛け。ブリュッヘンの様に展開部と再現部の繰り返しを採用していないと、この醍醐味は半減する。それに対してファイ盤は忠実に繰り返しを採用。90番の各指揮者を過去に聴いてきたがラトルのライブ盤が一番面白いと思う。しかしこのファイ盤もそれに匹敵すると思った。


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テーマ : クラシック
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51番 スピルナー 

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2017年3月24日スピルナー No.51を聴取。交響曲の分水嶺として記載した曲なので、soloを中心とした扱いとFinaleの変奏曲の混在がポイントになる。全集版以外だと、めったに取り上げがない可能性の曲のひとつ(一つ前にアップしたhob-No.-46も同様)通好みに近い作品と推定。第2楽章のhr.のsoloが一番の聴き所であるが、その前の第1楽章のT10、22の個所の様に既にhr.のsoloの部分がある。第1楽章では、hr.の位置はよく分からなかったが、2名の奏者は左側の第1パート、右側に第2パートと離れて録音されている。
 第3楽章 Menuetは、ハイドンの交響曲では唯一?2つのtrioがある。第1 trioは弦の各パートはsolo。第2 Trio も主旋律は管楽器なので、あたかもモーツァルトの
セレナードあるいはノットルノのような雰囲気。
 Finaleは、coda以外は全て繰り返しを採用。従来のファイの解釈と同じ様に、繰り返しの部分は、最初とは微妙に変えている。各パートの装飾やcmb.の装飾などは、過去に何度もあった。しかしここでは敢えて、冒頭の主題の強弱について取り上げてみたい。Finale冒頭から繰り返しを見越して、既に微妙に強弱をつけている。この解釈を続けながら流れるように進んでいく。T17からの短調の部分も冒頭とは、異なりテンポを速めて緊張感を増している。その後、特にT49からは、さらに4小節単位でも強弱を変えている。
 

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46番 スピルナー

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2017年3月23日スピルナー No.46を聴取。ハイドンで唯一のH調であるが、通好みが特徴としているのは、過去にも何度も記載をして来た。第3楽章のMenuetの一部はFinaleで回帰してくるので、Menuetそのものが、通常の曲と比べて、やや短め。Trioもコラール風な旋律で、不思議な雰囲気。一番面白いのはFinaleだが、スピルナー盤は、後半の繰り返しを採用。当初は、この繰り返しが内容が、私の好みにあうと記載をして来た。
 一方、この演奏を聴いてみて、他の曲ほど、繰り返しの部分の装飾は余りないものの、それほど違和感がない。フェルマータは休止符の個所が多く、演奏者の解釈により、このFinaleはかなり雰囲気が異なる。ライブの演奏だとFinaleの後半の繰り返しは行わないほうが望ましいかもしれない。しかし現代はCDで、繰り返し聴き直すことができる。改めて繰り返しの良さも、この演奏を通して見直した次第。

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35番 スピルナー

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2017年3月21日スピルナー No.35を聴取。No.6~8シリーズと違って、時代が少し下がり通常の楽器編成に戻る。ハイドン音盤倉庫(http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-1535.html)とMicha クラシックとリュートの楽しみ(http://micha072.blog.fc2.com/page-1.html)にもレビューが記載されている。
スピルナー盤で聞き始めて一番最初。こちらは、soloの部分は殆どない。要所で低弦や管楽器を生かし、パンチのある個所が特徴。この曲も同様。
同じ自分のブログの下記のアドレスに、第1楽章のピノックのhr.のインパクトのある印象を記載した。スピルナー盤でも同様に引き立つ。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-656.html
 緩除楽章は弦楽器のみ。No.6のファイ盤でも記載したが、繰り返しの後半でピチカートを採用してる個所がある。再現部T117の個所も同様だが、繰り返しを採用して飽きさせない。Finaleも1小節単位の強弱を忠実に守りつつも、流れを重視。No.6~8と異なり、ファイの解釈を後継している印象。

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