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96番 ジェラード・シュワルツ  スコットランド室内管弦楽団 Gerard Schwartz, Scottish Camber Orchestra

2018年12月1日 96番 ジェラード・シュワルツ  スコットランド室内管弦楽団Gerard Schwartz, Scottish Camber Orchestra を聴取。No.21ではcmb.が入っていたが、こちらは全てなし。同じ奏者と指揮者だが、CDの曲順どおりに聴いていくと、最初に初期の交響曲のNo.21.その後、初期の頃のvc.第1番。その後ザロモンセットのひとつの後期の交響曲となる。
 時間的には合計 このCDで 68:51。 ちょっとしたコンサートだと、このCDで少し短い時間ではあるが、協奏曲をの間に、2つの交響曲があっているプログラムになる。オール ハイドン プログラムとして企画した場合、典型のひとつになるかもしれない。
 続けて通してもし実際に会場で聞いた場合、2番目のvc.協奏曲は、舞台の正面にセットされると思う。打楽器群は最初から登場しても、奏者はいない。同じ指揮者と奏者で演奏した場合、指揮者によっては、最初の交響曲の奏者を少し減らすかもしれない。No.21にFinaleにも記載をしたが、No.21は小規模で楽団の奏者の室がそろったレベルでの聞き応えがある。
 それに対して、この交響曲はエステルハージ楽団ではなく、ザロモンが企画している。このためレベルがそろい、しかも大規模。打楽器群も入ることもあり、さらに華やかな雰囲気になる。このCDを聴いてみると、間にvc.協奏曲を挟むこともあり、特に、コンサートプログラムとしての意識が高くなる。この流れに沿うと第1楽章から、走者の数がNo.21と比較して多いように感じる。 第3楽章のMenuetとTrioの両方もテンポは遅め。この後に続く、速いテンポのfinaleと対照的。

21番  ジェラード・シュワルツ  スコットランド室内管弦楽団 Gerard Schwartz, Scottish Camber Orchestra

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21番 ジェラード・シュワルツ  スコットランド室内管弦楽団Gerard Schwartz, Scottish Camber Orchestra を聴取。日本語で表記しにくいため、原文の英語でも記載する。初めてこの演奏を聴取する。モダン楽器?と思われ、これ以外にvc.協奏曲第1番 No.96がカップリングされている。cmb.が常時入っている。(奥側のやや右側)繰り返しの後半などでは装飾を含めて独自の動きがある。
最初から繰り返しのない緩叙楽章で、4つの楽章も同じ調性。たまたまバレンボイムのNo.49からの引き続きもあり、No.49と同様に第1楽章は、第2楽章に向けての長い序奏という解釈は共通。しかしこちらは明るいA調とくいうこともあり、第1楽章と第2楽章の間は、少し間が開いても良いかもしれない。
 自筆楽譜が存在し1764年の作曲。No.49(1771~1772年頃)よりも時代が下がり、約7年前となる。No.22とも共通点があることも含めて、副楽長時代で就任した明るい雰囲気が特徴のひとつ。自前のエルテルハージ楽団で特にvn.奏者がそろった腕前を披露させている雰囲気。弦楽器のsoloの箇所はないが、Finaleを中心にvn.の技巧はかなり高いものが要求されると思う。
 元々この曲自体それほど、ランクを高く上げていなかったが、finaleだけは別であった。ゴバーマンの演奏で2つのvn.パートが両翼配置を生かした掛け合いが面白く、ランクを上げた経緯がある。特にfinaleの冒頭で2つのvn.パートが僅かに遅れて掛け合うところ。また時にはユニゾンも交えながら、飛び回る雰囲気は、両翼配置の醍醐味がある。
この演奏では通常配置で、今ひとつ掛け合いが聴こえてこない。弦の奏者の数は、やや少なめ。最近のこの楽団のホームページをみると、総勢31人で弦の奏者は下記の通り。

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ライナーノートによると、この指揮者は関連している下記の組み合わせのcdが発売されている。協奏曲を交えて、聴き通したほうが面白いかもしれない。

 D/CD  3061 
交響曲No.22
ピアノ協奏曲D major
交響曲No.104

49番 D バレンボイム イギリス室内管弦楽団


2018年11月25日 49番 D バレンボイム イギリス室内管弦楽団を聴取。一連の6曲の中で最後の曲。第1楽章のAdagioのテンポは、かなり遅い。消えるように様なゆっくりしたテンポに引き続いて、速いテンポの第2楽章と対照的。
この間を実際の演奏では、どの様に行うか。hr.の持ち替えはない。vn.も第1楽章で弱音器をつけていないので、間をおくこともなく、直ぐに第2楽章につなげることもできる。この曲は全て同じ調性で、4曲を通して聴くとテンポの変化はあるが、調性が同じで少し苦しい面もある。第1楽章を第2楽章に向けた長い序奏と解釈すれば、3つの楽章となる。第1楽章と第2楽章を切れ目なく演奏すると、特に第1楽章の序奏の位置づけが大きい。私としては切れなく演奏して方が好きだと思う。(たとえが極端かもしれないが、マーラーの交響曲第5番の第1、2楽章との関係も同じと思うが) スコアでは第1楽章の提示部と展開部+再現部の繰り返しがそれぞれ記載されている。しかし現代では、この繰り返しはないようがベターであると思う。
 なお録音は1979年から1981年で今から約40年も前になる。ライブ録音ではないが、時折ノイズのような小さなな音があるようだ。しかし聴取に支障はない。

47番 D バレンボイム イギリス室内管弦楽団


2018年11月24日 47番 D バレンボイム イギリス室内管弦楽団を聴取。No.44から49にかけては、作曲年代が近接していてNo.45の冒頭に登場するシンコペーションの旋律などが他の曲にも登場する。No.47のFinaleなども類似箇所がある。第1楽章の短調による再現などNo.46同様に実験的と思う箇所もある。これらの特徴の追加として、緩叙楽章で変奏曲が採用されたことがある。
  後年に見られる緩叙楽章の変奏曲では、とちらかといえば、楽器の音色の変化も重視をした雰囲気がある。一方この曲に関しては、まだ最初の頃ということもあり、楽器の音色の変化は余り重視をしないと思う。Va.と低弦は、殆ど同じ旋律で終始をする。しかしこの同じ旋律、特に、va.とvc.が同じ音域で演奏することが特徴にひとつで聴き所であると思う。
後年になると、vc.とbassの分離がいたる箇所にある。しかしこの曲では、まだ分離がない。その分、逆にva.とvc.は同じ音域でユニゾンで演奏することが特徴になる。概して第2vn.の右側の両翼配置についてのメリットを記載してきた。しかしこの第2楽章に関しては、va.とvc.の一体感が重要になり、両翼配置よりも通常配置がふさわしい。
 弱音器を付けた2つのvn.が冒頭から登場する。また少し遅れて登場するva.以下の低弦の対旋律も対等に演奏。ハイドンの定番にもなっている緩叙楽章では、弦楽器のみからT11で管楽器が次第に加わり音に変化や厚みを加えているのは共通した手法。T11で2本のhr.続いてT15でob.が追加となる。定番であるが、ある意味では聴取する側としては、このパターンから指揮者により、どの様に展開していくかがポイントになる。また、繰り返しが全くないので、聞き逃さないように注意深く聴く必要もある。
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 バレンボイムの演奏では、各パートを全く均等に演奏しないのはNo.46と同様。T40からの第2変奏でも、主旋律は残っているが、第1vn.の高い16分音符の旋律を強調。この16分音符の短い動機は重要で、様々なパートに受け継ぐ。T52では低弦になるが、ここではテンポは冒頭と同じで柔らかく演奏される。

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 いままで聴いて来た指揮者の大半は、T52以降も低弦を含めて柔らかく演奏することが多い。しかしバレンボイムの演奏は、T80で突如、音量とテンポを上げる。低弦の旋律がそれまでのスラーではなく、刻む様なリズムとなり、強調されて今までの雰囲気とは「がらり」と変わる。この対比がとても印象的。低弦の強調もあるが、高音域のvn.も弱音器を一瞬、外したかと思うほど音量が大きい。その後、再び柔らかい雰囲気で終わることも対比されている。
元々この交響曲はランクを低くしていたが、ヴァイルの古楽器で細かいニュアンスが印象的があった。これを契機として、この楽章のランクを上げた経緯がある。指揮者による解釈の差が、とても興味深い。バレンボイムの演奏は今までとは全く異なる。実験的な曲かもしれないが聴き比べとしては、この楽章ではとても、ランクを高く上げたいと思った。
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46番 D バレンボイム イギリス室内管弦楽団


2018年11月23日 46番 D バレンボイム イギリス室内管弦楽団を聴取。以前、No.44,45,48で1枚ものを入手済み。2枚セットで残りのNo.46,47,が入っている。3曲は重複するため、残りの3曲を記録に書く。以前の3曲では録音がどちらかといえば少し平面的と記載した。左右の広がり感はあるが、管楽器の奥行き感が少し不足気味。No.46に関しても同様。 
   モダン楽器で第2vn.は左側に位置。各パートを均等に表現するよりは、注目される旋律は、時には目立たせるのが特徴のひとつ。疾風怒濤期の緩叙楽章は聴き所が多いが、バレンボイムの演奏は、どちらかといえば管楽器が必要に応じて、前に出ている箇所がある。
展開部の途中でT29当たりから第1vn.が謡うように高音域で演奏する。ここでは第2vn.以下のパートは目立たせない。T31で2本のob.が入ってくると第1vn.はob.に受け渡して控えに回る。16分音符の動機は最初からいたる所にあるが、低弦でも柔らかく演奏。

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 Finaleの後半では、展開部と再現部の繰り返しは採用せず。大半の指揮者は、Menuetの一部旋律が回帰してくることもあり、繰り返しはなし。私の知る限りホグウッドのみ繰り返しを採用。これに先立ち、第3楽章Menuetのテンポをどの様に演奏するかも興味がある。バレンボイムは通常に近い。これに引き続き、Finaleで回帰してくる部分は、第3楽章よりもさらにテンポを落としている。
単に聞き流すだけだと、この回帰の部分は、第3楽章の類似箇所と同じ様に感じるかもしれない。テンポは一応同じ様に指定されていると思うが、確かに楽器のパートを含めて同じになっている。しかし速いFinaleに挟まれるように対比させるため、あえてテンポを少し落としたのかもしれない。T187からは、さらにテンポを落としているのが印象的。ハイドン唯一のH調で転調の箇所も多い。少し複雑な動きで実験的な要素も感がられる曲のひとつ。
通好みかもしれないが、様々な演奏を聴く楽しみがある。以前ラトルのライブ億音でレビューをしたことがある。このときはライブ録音で第4楽章のみの演奏だった。一方、こちらの方は、第1楽章からの通しての演奏なので、Finaleのcoda で、第3楽章とのテンポの違いなどが楽しめるのがメリット。No.46でどの楽章をとりあげるかとなれば、やはりFinaleになってしまう。ハイドンの曲で、一番面白い楽章を取り上げるとすればFinaleは個人的には少ないと思うが、この曲は当てはまると思う。
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tenkichi995

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